外壁などに汚れの跡が残る原因

築年数が経過した住宅の外壁は汚れが蓄積され、次第に気になってくるものです。

外壁に付着する汚れ、皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか?

それらの正体は主にカビやコケです。カビは菌、コケは植物という違いがありますが、基本的には水分や湿気を好みます。カビは特に日陰が好きですが、コケは植物の性質を持っているため、日当たりが良い場所でも繁殖する種類があるようです。また、カビは水分と栄養がないと繁殖できませんが、コケは光合成を行えるので水分さえあれば生息可能です。

その意味では、日当たりが良く、栄養がない外壁でも発生するコケの方が厄介かもしれません。コケはもともと石や樹木の幹などに張りつくようにして生息する植物ですので、環境が影響する場合もあります。

カビやコケ以外にも、空気中にはほこりやちり、排気ガスなどの汚れが存在しており、これらが外壁に付着することがあります。付着した汚れの中には水に馴染む性質のものと、馴染みにくいものがあります。雨が降ると、親水性の高い汚れは水と一緒に流れていきますが、そうでないものは外壁に残り独特の色合いを発する原因となります。

また、汚れが流れ落ちても、全てが外壁の外に排水されるとは限りません。流れたままの形で汚れが外壁に残り、特に換気フードの排煙口部分や窓枠の下などは汚れの筋がつきやすく、雨だれや汚れの蓄積が起こりやすい場所となります。

このように外壁の汚れの要因は外壁の素材や塗料の種類によっても影響が異なってきます。外壁の定期的なメンテナンスや清掃、適切な塗装などが、これらの問題を予防するのに役立ちます。

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